DATE: 2022-08-20

空き家だと傷むのが早いって本当?空き家の劣化を抑える方法

空き家だと傷むのが早いって本当?空き家の劣化を抑える方法




「空き家になると痛みが早くなる」という話を聞いたことはありませんか?

 

誰も住んでいないのに勝手に家が傷んでしまうのは不思議な話ですが、人が住むことで空気が循環し侵入者や害虫、害獣対策もでき、家のメンテナンスが可能になります。

 

ところが空き家になると庭の雑草は伸び放題、雨漏りや白アリ被害に気がつかず家がカビだらけになる、給排水管が錆びてボロボロになるなど、多くの問題が起きることに。

 

空き家をずっと放置すると確実に家が傷むため、気がつかないうちに資産価値が低下するかもしれません。

 

今回は、誰も住んでいない家が傷みやすい理由や空き家を傷みにくくする工夫、空き家管理を委託する方法などについてまとめています。


【空き家が傷みやすい理由】


傷みやすい理由


<窓や雨戸をずっと締めっぱなしにするから>

 


空き家が傷みやすい理由はいくつかありますが、高温多湿な日本の場合は「湿気」の問題が大きいことが指摘されています。

 

梅雨時などは室内がジメジメして気持ちよくありませんが、空き家だって同じこと。

 

空き家は雨戸や窓が閉まったままになっているので、室内にこもった湿気が外に出ることなく室内に溜まり続けます。

 

その湿気がカビとなり畳や柱、壁に付着すると内装がどんどん劣化。

 

日本は木造住宅が多いため湿気の管理や対策はしっかり対応しなければならないのですが、空き家は雨戸やサッシが締め切られたままなので室内はカビやダニ、細菌の温床になってしまうのです。

 

カビやダニ、細菌だらけの家を想像すると、なんだか寒気がしますね。

 

<水を流さないと害虫や害獣が家に侵入する>


 

人が暮らすために水は必需品ですが、生活していれば必ず台所や洗面台、トイレ、浴室で水やお湯を使います。

 

ところが空き家は毎日水を使う人がいないため、排水管のトラップ部分にたまった水(封水)が蒸発。

 

トラップ部分の水は害虫や害獣を封じるために必要なものですが、この水が蒸発してしまうと下水管から害虫がゾロゾロ侵入してしまいます。

 

「ずっと空き家にしていたのに害虫やネズミがいた!」と驚く方がいますが、下水管に生息している害虫が、封水のない排水管から空き家に侵入するのがおもな原因です。

 

害虫や害獣は人の気配を感じると身を隠す習性がありますが、無人の家ではやりたい放題。

 

さらに給排水管は長期間使わないと錆びてしまい、管そのものがボロボロになってしまいます。

 

空き家に再び居住する場合、赤錆び入りの水が大量に出てきた、給排水管がボロボロで水漏れしていた、などのトラブルにつながります。

 

<定期的なメンテナンスが実行されない>


 

人が住んでいると「雨漏りしたので屋根と天井を修理した・壁にひびが入っていたので外壁の修理をお願いした」など、家の不具合をすぐにメンテナンスできます。

 

ところが無人の家では雨漏りや水道管の水漏れ、白アリ被害、台風による被害などを迅速にチェックできないため、適切なメンテナンスがされないことがほとんど。

 

すぐに修理すべき不具合が生じてもずっと放置されるため、家屋の劣化がどんどん進んでしまうのです。

 

【空き家ができるだけ傷まないようにするには】


できるだけ傷まないようにするには


<定期的な掃除や換気・通水>


 

家の傷みをできるだけ回避するためには、定期的な掃除・換気・通水が必要です。

 

掃除をすることで空き家に侵入した害虫や害獣を駆除できますし、万一死体を発見しても早めに処理できます。

 

換気をすることで室内の湿気を追いだし、カビやダニの予防になります。

 

トイレや洗面台、台所、お風呂などの水回りは、1分ほど水を流すとトラップに水が溜まり、害虫や害獣の侵入防止になります。

 

封水が蒸発すると下水道から壮絶な悪臭がのぼってくるので、できるだけ定期的に通水するようにしましょう。

 

これだけの対策でもかなり効果があります。

 

<害虫や害獣対策>


 

害虫や害獣が空き家に多数いる場合、駆除のために薬剤を散布したり、捕獲機を設置するなどの対策が必要です。

 

捕獲機を仕掛けた場合、定期的に状況をチェックしてマメに管理しなければなりません。

 

害虫や害獣の死体を放置してしまうとそこから細菌やカビなどが広がる恐れがあります。

 

直接害虫・害獣駆除するのが困難であれば、専門業者におまかせするのが無難です。

 

<自宅全体の目視確認>


 

庭に雑草が生え放題、軒の下に巨大なハチの巣がある、塀が倒れかけている、屋根や壁がボロボロ、庭の木が隣の家まで伸びているなど、空き家にはトラブルがつきもの。

 

隣家の方が「スズメバチの巣がありますよ!」と連絡してくれればいいのですが、近隣住民との交流がないとそれも難しくなります。

 

やはり定期的に空き家を訪問し、内部だけではなく家の周辺も目視で確認することが重要。

 

もし不具合やトラブルを見つけたら、早めに業者に修繕をお願いするなど対策を。

 

【空き家管理は委託できるのか】


空き家管理は委託できるのか


 

<空き家が管理できないときは空き家管理が便利>



 

空き家は家主が定期的に訪問し、カビの有無や害虫・害獣の発生状況、雨漏りの有無などを確認するのが一番です。

 

ところが家主の状況によっては直接の確認ができないことも。

 

例えばこんなときはどうすればいいのでしょうか?

 

・家主が高齢で介護施設や医療機関に入所してしまった(自由に外出できない)

・実家の管理をしなければならないが、実家が遠くて管理ができない

・転勤が決まり自宅からの引っ越しを余儀なくされた

・今は空き家だが将来的には有効活用したい

 

少子高齢化の時代、自宅や実家が空き家になってしまうケースは多々あります。

 

ただ「実家が遠いので管理できません」では、近隣住民に思わぬ迷惑をかけることもあります。

 

定期的に帰郷して空き家の管理ができないときは、思い切って空き家管理会社に管理を委託する方法を選択されてはいかがでしょうか?

 

空き家管理会社は依頼者と契約を結んだうえで、当該家屋に定期的に通い内部や外観をチェック。

 

郵便受けの確認や害虫・害獣駆除、通水、換気、清掃、庭の手入れ、巡回報告など、決められたサービス内容にしたがって空き家を管理してくれます。

 

<どんな空き家管理プランがあるの?>


 

業者によりさまざまなプランがありますが、必要最低限の管理でよい場合は「郵便受け確認・簡易清掃や庭の手入れ・外観目視・防犯確認・庭木の確認・巡回報告」など、外回りのみの対応が一番経済的なプランとなります。

 

外回りの管理に加えて、室内に立ち入っての換気、通水、室内の簡易清掃、カビや雨漏りの確認、防犯確認などをおこなうと家屋の傷みをかなり軽減できます。

 

屋外や屋内のチェックを月に1回ではなく2回行えば、さらに安心ですね。

 

ただ空き家管理会社に管理を委託する場合は利用料金が発生しますので、予算とサービスの内容をしっかりチェックしましょう。

 

<コンサルティングやリフォーム工事までお願いできるサービスは便利>


 

空き家内部や外部のチェックはもちろん、空き家の有効活用を相談したり、税務・法務相談、各自治体の助成金申請、不動産賃貸や売却査定の相談ができる業者ならさらに安心です。

 

雨漏り修理やリフォーム等が必要な場合にすぐ業者を手配してくれる空き家管理会社もありますので、必要なサービスを提供してくれる管理会社を選ぶと便利。

 

 【まとめ】


 

どんなに立派な豪邸や別荘でも、長い間空き家にしてしまうとゴーストハウスになってしまいます。

 

空き家の資産価値を低下させないため、そして隣近所に迷惑をかけないためにも、空き家は定期的に管理しましょう。

 

どうしても空き家を管理することができない場合は、空き家管理会社に見回りや手入れをお願いするのもよい方法です。

 

ただ空き家管理会社によって、料金やサービス内容、サービスエリアに違いがありますので、複数のサービス内容をじっくり比較検討するのがおすすめ。

 

空き家の管理をお願いしておけば早めに雨漏りや白アリ対策、害虫対策ができ、結果的に家屋の価値を維持することができます。



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