DATE: 2023-11-19
空き家に警備は必要?空き家の防犯対策について
現在住んでいる自宅と実家が遠く離れている、という方は少なくありません。
年に数年しか帰省できないこともありますし、実家がすでに空き家になっている場合は掃除をする程度で精いっぱい、防犯対策まで手が回らないケースも多くなっています。
ただ空き家を放置しておくと犯罪の温床になったり、老朽化が進み資産価値が著しく落ちるなどのデメリットも。
なかには空き巣や放火、電気や水道の無断使用などで空き家の持ち主が被害を受ける可能性もあります。
ではどのような空き家対策が最適なのでしょうか?
まとめていますのでぜひ参考にしてください。
もし空き家になった実家と自宅との間にあまり距離がなく定期的に見回りができる場合は、警備やホームセキュリティを導入する必要はありません。
空き家の所有者が直接確認できなくても、空き家の近所に親戚が住んでおり定期的に様子を確認してもらえる場合も同様です。
また空き家に貴重品や骨とう品など高額な物がない、空き家自体がボロボロで老朽化がかなり進んでおり建物としての価値があまりない、という場合もホームセキュリティを無理に導入する必要はないでしょう。
警備会社に警備や見回りをお願いすれば毎月費用がかかりますので、本人や家族、親族が直接空き家を確認できる方、貴重品などを置いていない方、空き家に価値がない方は導入する必要がないケースもあります。
もし空き家そのものに価値があったり、空き家内部に骨とう品や貴重品など価値のある物を置いている場合はホームセキュリティをお願いする方が安心です。
その際、警備会社の名前が入ったステッカーを玄関や門に貼ることが多いのですが、これが逆効果になるケースがあります。
もしセキュリティに守られた実家が「空き家である」ことがバレると、空き巣の良い標的になります。
「毎月警備代を払ってまで守りたいお宝がある」ことが外見からわかってしまうので、空き巣の側から見ればターゲットを絞りやすくなります。
セキュリティ付きの空き家はすぐに侵入せずじっくり下見をして、人通りの少ない時間帯を狙って空き巣が入ってくる可能性も。
空き巣の下見は1度ではなく、何日も時間帯を変えて入念に空き家を調査します。
警備会社のステッカーを貼っているからといって万能ではないのです。
警備会社のステッカーを貼っただけでは完璧な防犯対策になりません。
そこで空き家内に複数台の遠隔カメラを仕掛けて、持ち主のPCで確認できる二重セキュリティを構築しておくと安心です。
またセンサーの電源を切られると警報システムが役に立たなくなるため、窓に何個かロックを付けておき侵入に時間がかかるように準備しておくのも効果があります。
もし空き家になった自宅内に貴重品や骨とう品など高額な資産が置いてある場合、ホームセキュリティをお願いしていると安心できます。
建物そのものに価値があり、空き巣はもちろん火災が起きた場合に大きな損失が予想される場合も同様です。
また空き家と自宅との距離が離れており、異変が起きてもすぐに空き家までたどり着けない方にもホームセキュリティは役に立ちます。
ただセキュリティをお願いすると毎月利用料金が発生しますし、警備の内容もセンサーや監視カメラの設置数や空き家まで警備員が駆けつける時間、電子メールで依頼主へ連絡してくれるなどサービス内容に違いがあります。
どのサービスを利用するのが良いのか、資料を取りよせてじっくり比較検討してみましょう。
警備会社の一般的なホームセキュリティには以下のようなものがあります。
・屋外に防犯センサーや監視カメラを設置し侵入者を見張る
・室内にも防犯や火災センサー、監視カメラを設置して侵入者や異常を感知
・窓にもセンサーを設置して窓からの侵入者を見張る
これらは不審者対策の基本的なサービスで、屋外・屋内に設置したセンサーやカメラで侵入者の状況や周囲の様子を24時間監視します。
・異常が見つかったら警備員が現場に駆けつける
監視だけではなく、緊急時には緊急発進拠点から警備員が駆けつけ現場を確認してくれるのも一般的なセキュリティサービスです。
緊急発進拠点の住所などについては公開していない会社が多いですが、これは下見をする空き巣に「拠点から何分後に警備員が駆けつけるはず」と推測させないためです。
警備会社によっては、セキュリティを破られ被害を受けたときの盗難保険、また建物が損傷した場合の修復費用見舞金を用意しているケースもあります。
万が一を考えて、盗難保険がおりる警備会社を使うのも良いですね。
さまざまな警備会社がありますが、会社によってセンサーやカメラの設置数、細かいサービス内容、費用に差がありますので、じっくり検討するのがおすすめです。
防犯センサーや火災センサー、監視カメラなどで空き家の監視や警備をお願いできるホームセキュリティですが、最近は空き家管理を代行する警備会社の多いです。
空き家管理代行の内容は以下のようなものです。
・定期的に空き家に足を運び、投函物の整理や敷地内の見回りをおこなう
・警備員が室内に入り、換気扇を回すなどして通気をおこなう
・長時間使用していないトイレや洗面所に水を流す(通水)
・庭の手入れや草刈り
・建物の外観や内観をチェック
ポストに投函物が溜まってしまうと、空き巣から「ここは空き家だな」と簡単に見破られてしまいます。
そのため定期的に郵便物を回収し整理してもらえるのはありがたいですね。
また警備員が空き家に入り、換気や通水の管理をしてくれるのも嬉しいサービスです。
「なぜ換気や通水が必要なの?」と感じる方がいるかもしれませんが、家は換気をしないとカビが生えやすくなりホコリも溜まります。
定期的に空気を入れかえることで建物の劣化やカビを防ぐことができるのです。
トイレや洗面所、キッチンは長期間使用しないとトラップの水が完全に蒸発してしまい、下水管から異臭が逆流し室内が臭くなってしまいますし虫が浸入することも。
長期間水を流さないと給排水管の劣化を招く可能性もあるため、水まわりの通水は建物維持には欠かせないのです。
人が住んでいない家の庭は、雑草が生え放題で荒れています。
空き巣が下見に来たとき、荒れた庭を見れば「ここは空き家だな」と一発で見破られてしまうでしょう。
そのため庭の草刈りや植木の手入れをしてくれるサービスがあれば空き巣対策になります。
空き家の外観をチェックしてもらうことも重要です。
家が荒れると窓ガラスが割れたままになる、瓦が落ちる、外壁が剥がれるなどの異変が現れてきます。
定期的なパトロールでこれら異常を早めに発見することができれば、早めに対策できるのがメリットです。
「実家が空き家になり、なかなか管理ができない…」そんなお悩みを抱えた方にとって頼りになるホームセキュリティ。
防犯カメラや火災センサー、防犯センサーの設置、監視、非常時には警備員が即座に現場に駆けつけてくれる安心感があります。
便利なサービスなのですが毎月費用がかかるため、本当に必要と感じる方だけ導入するのが無難。
将来的に空き家を解体する予定のある方、空き家に金品や貴重品を保管していない方は無理にホームセキュリティを導入する必要はありません。
ただどのような空き家対策が有効なのかはケースバイケースなので、ご家族と事前によく話し合っておくと安心ですね。